キックボクシングとの出会い

ようやく雨が上がって秋空が見えてきた。数日前の新聞の社説に載っていた記事で、81才のオジイさんが奥さんに包丁研ぎを頼まれたのだけど、前より切れなくなった!と、言われて一念発起!YouTubeを見ながら繰り返し練習して奥さんが焼いた食パンがたわみもせずにに切れた時の気持ちよさのこの上ないことを語っていた。そう、包丁が研ぎ上がり食材がスパッ!と切れた時の爽快感はこの上ないですよ。

   愛用の包丁と天然砥石

 

 通っていた道場をやめたのは大学2年になる前だったと思う。しばらく何もせずにボ~としていたが、ふと近くにキックボクシングのジムがあることを思い出し覗いてみた。それまでは、TVで試合を見たことがある程度で特に興味もなかったが、なんとなく体を動かしたかったのだろう。ちょうどその時、たまたまジムに知っている人が居合わせたのを機に練習を始めることになった。空手をやっていたときは手による顔面攻撃は禁止となっていたが、たとえ攻撃されてもこうして防御できる・・云々と指導されており当時は鵜呑みにしていた。が、ジムに通って初日にスパーリングを行った時に、空手時代の能書きは何の役にも立たないことを思い知らされた。今まであれほど顔を殴られたことはない!ほとんど顔の原型をなしていなかったもの。まして、スパーリングの相手はその知り合いの人でほとんど素人でしたから・・。この時、中途半端な事、思い込み、口先だけを信用することの怖さをイヤと言うほど思い知らされた。以来、自分が実際に経験し、身をもって納得するまで物事は信用できないと思うようになった。これは生涯変わらないだろう。それから、毎日ジム通いが始まった。ちなみに階級はライト級62.23㎏、135ポンド。それまでの体重は70㎏超だったので減量は大変だった。11㎏くらい減量したこともあった。身長が170㎝弱なのでフェザー級位が良いのだけど、とてもそこまでは落とせず、減量がきついからと言ってウェルター級にするには身長が低すぎ結局ライト級におさまった。しかし、この選択がのちにタイ国ナンバーワンの選手と試合ができることになるとは・・・。